半年間迷った挙句、北京市在住の楊さん(女性)は2013年の新年を迎える前に、カローラを購入した。
楊さんは、「9月に購入を予定していたが、あのようなことが起きるとは思わなかった」と語った。中日の釣魚島(日本名:尖閣諸島)問題により引き起こされた日本製品不買運動を受け、楊さんの自動車購入計画に遅れが生じた。トヨタの忠実なファンを自称する楊さんは、購入を先送りせざるを得なかった。「非常に迷ってしまい、しばらく見送った」
このような複雑な気持ちの人が、他にもどれほどいるだろうか。北京最大の自動車市場、北京亜運村汽車交易市場(北亜車市)が発表した調査データは、その参考になるかもしれない。データによると、日本車購入を望まないと回答した消費者は28.14%に達したが、日本車の購入を続けると回答した消費者は14.57%のみとなり、また日本車の購入計画を変更したという消費者は44.22%に達した。13.07%の消費者は、日本車購入時に困惑し、中日関係の動向を見守ってから決定するつもりだと回答した。
このような瀬戸際に差し掛かり、楊さんは気が気でなかった。そもそも軍事ニュースに対して少しも興味を持っていなかった彼女は、日本車を購入するために中日関係を研究し、軍事専門家になりそうな勢いだった。楊さんは、「あの頃は日本との政治関係に特に注目していた。軍事関連の番組やフォーラムのすべてに目を通し、戦争が起きる可能性はないかを知ろうとした。仮に戦争の可能性があれば、日本車を購入することはない」と話した。