漢語角で交流する臼井参事官(左)。段躍中撮影
臼井参事官に書籍を贈呈する段躍中氏と。岩楯嘉之撮影
「日本僑報」によると、2月17日午後、西池袋公園では寒空のもとにもかかわらず30名ほどの日本人、中国人が集まり、日本僑報社が主催する第277回星期日漢語角(日曜中国語コーナー)交流会が開催された。
会には毎週熱心に参加する常連のほか、今回初めて参加した中央大学在学中の小西知也君が、習い覚えた中国語で自己紹介するなど中国語会話で交流を楽しんだ。
当日は、中国の春節休暇を利用して一時帰国中の在中国日本国大使館臼井将人参事官がお忙しい中にもかかわらず参加し、日中関係と中国および北京の現状について話し、また参加者からの質問に流暢な中国語で答えた。
昨年9月以降日中関係が最悪の状況となり、各種交流が中止となってから約半年が経過し未だ多くの問題が未解決の状況ではあるが、中国国内では過激な反日運動も収まり、徐々にではあるが参事官が担当する教育文化面での交流に回復の兆しが見えはじめていることや、新たに赴任された木寺大使が青少年交流の復活を強く望んでおられることなど最新の中国の状況を披露した。
また、漢語角創始者である段躍中氏が臼井参事官に、中国で一千カ所の日語角(日本語コーナー)作る目標を説明し、参事官は「ぜひ多くの方々が参加してほしい」とも述べられた。
臼井参事官には、毎年日本僑報社、日中交流研究所が主催する「中国人の日本語作文コンクール」最優秀賞(日本大使賞)の選考や、大使はじめ大使館関係者の方々のご協力のもと大使館で行われる表彰式で大変お世話になっていることに対し、日本僑報社から書籍を贈呈し、感謝の意を表した。(岩楯嘉之・NPO日中交流支援機構事務局長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月22日