訪米前、安倍首相は米紙のインタビューで、「中国は日本や他のアジアの隣国との衝突を根深く必要としている。日本は中国が他国の領土を奪うのを阻止する」と述べた。この発言には世界の世論が驚愕した。菅義偉内閣官房長官は、安倍首相の実際の発言と違うと説明したが、最近の日本政界の要人たちの動きをみていると、安倍首相の発言は口からでまかせではなく、何か企んでいるようで、その魂胆はわからない。
これは過去にどこかで見たような光景だ。1930年代、軍国主義の日本が旧ソ連の脅威を唱え、満州に入れば旧ソ連による共産主義化を阻止できると称して当時の米国政府に宥和政策をとらせた。その結果、世界の人々は、九・一八事変、盧溝橋事件、真珠湾攻撃と、侵略、殺戮の道を歩んでいく日本を目の当たりにした。
日本政府の動きは、痛ましい歴史を人々に連想させる。安倍首相は「強い日本が戻ってきた」と叫んだが、「二級国家」にならない日本がどこに「戻る」のかと問わずにはいられない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月26日