釣魚島危機の後、鳩山由紀夫元首相や村山富市元首相らがそれぞれ民間交流の形で訪中し、冷え切った両国関係の修復を試み、中国側もこれに対し積極的な反応をした。周委員は、「中日関係が苦境にある時期の日本の元トップ訪中は、その理由いかんにかかわらずプラスに働く」との見解を示した。
周委員によると、釣魚島危機の後、中国側も中日民間交流面でたゆまぬ努力をしている。こうした努力は訪問のような目に見える形のものもあれば、その他の形で行われる目に見えないものもある。
周委員は次の点を強調した。「中日関係の大局、中日民間交流の重要性を強調しておきたい。両国の有識者にこの点を認識してもらいたい。中日関係、地域政治、そして共通の平和発展プロセスにおいて、釣魚島というこんな小さな島がいったいどれだけの影響を及ぼせるのか?有識者は、この歴史が残した問題が中日関係の大局を損なうのを阻止しなければならない」。
「北京週報日本語版」2013年3月15日