先に述べたように、中国には米国を脅かす意図もなければ、その能力もない。われわれが「中国は敵」と見なせば、中国は本当にわれわれの敵になる。
われわれが中国に地域の大国としての地位を認め、中国の国際秩序への参加を望む政策を見つけたなら、日本扇動は小銭 に賢く、大金に愚かとなる。日本は国防費を増やし、中国に対抗する手伝いをするに違いないが、その戦略的コストは非常に高い。中国も窮地に追い込まれ、激怒するだろう。朝鮮やイランの課題など互いに関心を持つ重要問題における協力の可能性も小さくなる。さらに限られた軍事建設を加速させる可能性もある。
米国が日本を動員して中国とバランスをとるのは責任を分担する無難な一歩のようだが、結局は負担が大きくなる可能性が高い。これは中国を完全に怒らせ、ナショナリズムに火をつけ、国防予算の一層の拡大につながる。
これはわれわれが旧ソ連を崩壊させたやり方だという人もいるだろう。当時われわれには非常に強大な経済力がある一方、旧ソ連の経済はすでに足踏みしていた。今回の状況は全く違う。中国は軍事建設加速にともなう費用を負担できるが、米国はできない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月31日