韓国の大学に勤める日本人学者、宮島博史教授が最近、「日本の歴史観を批判する」というタイトルの新書を出版し、日本の歴史観はまだ19世紀にとどまっていると批判した。韓国聯合ニュースが27日、伝えた。
宮島教授は「日本の歴史観を批判する」というタイトルの新書を出し、日本はまだ19世紀の歴史的観点から抜け出せていない」と批判。「韓国史研究者の自分が日本の歴史認識問題を傍観できなかったのは日本史認識と韓国史認識が不可分の関係にあるため」と語った。この本で宮島教授は日本が韓国、中国より優れているという日本優位論が歴史の記述でどのような論理で合理化されたか分析。
宮島教授によれば、日本は自国史の特徴を把握するため韓国の歴史と比較対象したという。徳川幕府の時代、日本の一部の儒学者などは韓国を中国の従属国で、日本は中国に従属しなかった国と見なして日本の優位を主張した。このような日本の歴史認識は近代に入って一層強化される。日本は西欧の「封建制」の概念を導入し封建制を経験したが、韓国と中国は経験しなかったと主張。日本の歴史を西欧の歴史と似ているとする観点はいわゆる「脱亜入欧」の観点ということができる。それは日本の歴史を美化するだけでなく、韓国と中国に対する日本の侵略と支配を合理化した。
宮島教授は「日本はまだ19世紀、20世紀の歴史的観点から抜け出せていない。第二次世界大戦で敗れた後、日本は韓国と中国に対する侵略行為については反省もたくさんしているが、日本、韓国、中国に関する歴史認識では根本的に変わらなかった」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年3月29日