現地時間4月6日、福島第一原発の地下貯水槽で汚染水漏れが発生した。
東京電力は5日、福島第一原発の地下貯水槽から汚染水が漏れ、周囲の土壌を汚染した可能性があると発表した。
東京電力は、原発の7つの貯水槽のうち1つから、120トンの汚染水が漏れた可能性があるとした。貯水槽周辺の水たまりからは、放射性物質が検出された。
共同通信社によると、この貯水槽は縦60メートル、横53メートル、深さ6メートルに達し、三重構造のシートで覆われているという。これらの貯水は、原子炉の冷却に用いられる。原子炉内の放射性セシウムはすでに取り除かれているが、その他の放射性物質が残されているという。
東京電力によると、貯水槽のシートの間の水から検出された放射性物質は、1立方メートル当たり6000ベクレルに達し、外側のシートおよび土壌からも放射性物質が検出された。
漏出の時間と原因は、今のところ不明だ。東京電力は現在4台のポンプを用い、貯水槽の約1万3000立方メートルの汚水を、漏出の生じていない貯水槽に移している。
共同通信社によると、漏出の生じた貯水槽は海岸から約800メートル離れており、海洋に汚水が流出した可能性はないという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月7日