講演を行う汪先恩教授=東京中国文化センター |
中国の医学博士・汪先恩教授(中国華中科技大学同済医学院、北京先恩国際医学研究院教授、日本順天堂大学副教授)は4日午後、東京中国文化センターで「胃腸の養生」をテーマに講演会を行なった。「人民網」が伝えた。
講演内容は、初めに中医学と西洋医学の違いを説明した上で、各消化器官の働きを紹介。最後に肉と野菜の合理的な組み合わせや中医学の5味(酸っぱい、甘い、苦い、辛い、塩辛い)、5性(寒凉平温熱)のバランスなど、飲食上で注意すべき点を指摘した。
2時間近くに及ぶ講演が終了した後も、汪教授は来場者の質問に対し一つずつ丁寧に回答。記者の隣に座っていた日本人の女性は講座を聴き終わった後、「素晴らしい講演だった。中国医学の思想や学識は非常に幅広い上に奥が深く、とても引き込まれた」と感想を述べた。
もともとは「中国現代書画名人展並びに日本書と非書展」を鑑賞するため東京中国文化センターを訪れたが、汪教授の講演に引き込まれ、最終的に質問までする人もいた。