日本を訪問中のミャンマー最大の反政府党指導者であるアウンサン・スー・チー氏に対する、日本の厚い待遇がメディアの注目を集めている。その背景には、ミャンマーに対する日本の長期的な戦略があると見られている。
AFP通信によると、スー・チー氏は18日、日本の安倍晋三首相と会談し、ミャンマーの民主化促進、経済発展の促進での協力について話し合った。日本側は「日本が先頭に立って、ミャンマーの調和の取れた発展を後押しすることを望む」とした。
1週間の日本滞在で、スー・チー氏は並々ならぬ厚い待遇を受けた。首相や外相などの政治界の要人がスー・チー氏との会談を望んだだけでなく、同じ時期に英オックスフォード大学に留学していた皇太子の徳仁親王殿下もスー・チー氏と会い、昔話に花を咲かせた。日本のフジテレビによると、徳仁親王殿下は16日、お住まいの東宮御所でスー・チー氏を迎えたという。
日本紙『産経新聞』によると、17日、日本記者クラブでの記者会見でスー・チー氏は「政党のトップで、国家のトップになりたくない人はいるだろうか。なりたくないと言うのなら、それはただの偽善である」と述べ、大統領となることへの強い意欲を見せた。また、『毎日新聞』は、スー・チー氏は2015年に予定されている総選挙で政権交代の実現を目指していると伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月19日