4月20日に四川省雅山市蘆山県で発生したマグニチュード7.0の地震により、莫大な損失が生じている。雅安市宝興県の県長によると、全県の水道・電気・ガスが遮断されており、家屋のほぼすべて(ブン川地震後に再建された建築物を含む)が破壊された。
2011年3月11日、日本でマグニチュード9.0の地震が発生し、さらに大津波が引き起こされたが、日本の死者はブン川地震の7分の1のみとなった。日本の死者の中心は津波によるもので、建築物の倒壊によるものではない。日本の建築物は震度7に耐えられるよう基準が定められているが、ブン川地震の後に再建された建築物の基準は「マグニチュード8の地震に耐え、マグニチュード9の地震を防げる」とされている。なぜ中国の高基準は、日本の低基準にも劣るのだろうか。中国の基準と日本の基準は異なるのか、それとも中国人は日本人ほど真面目ではないのだろうか。
学者の比較研究により、基準が確かに一つの問題であることが証明された。日本は100年の使用期間に基づき建設するが、中国の使用期間は50−70年であることが多い。建築物の構造について、日本の60%は鉄骨構造で、中国の約90%は鉄筋コンクリート構造だ。日本の単位建築面積の鉄筋使用量は約90キロに達するが、中国は約60キロほどだ。日本の主要鉄筋の引張強度は690メガパスカルに、補助鉄筋は390メガパスカルで、中国の場合はそれぞれ460・235メガパスカルのみだ。中国は「血の教訓」を汲み取り、建築物設計基準を高めていかなければならない。