『日本経済新聞』は4月21日付の記事で、『安倍外交、ハイペース』と題し、第2次安倍晋三内閣の外交政策について分析した。同日、麻生太郎副総理を含む閣僚3人が靖国神社を参拝し、安倍首相もまた、祭具を奉納している。その2日後の23日、168人の国会議員が靖国を集団参拝し、一方の安倍首相は衆院内閣委員会で、「村山談話」について、「そのまま継承するわけにはいかない」との考えを示した。「村山談話」とは、日本の植民地支配と侵略を認め、謝罪し、反省するものである。
7年前、初めて政権の舞台に立った安倍首相は、時代に逆行するような歴史認識を披露したことで、面目を失った。その上、慰安婦問題を否定する発言をしたことで、当時のブッシュ大統領と米国会議員に謝罪するという事件まで巻き起こしている。それから7年後の今、アメリカの怖さを思い知った安倍首相は再び政権を握ると、今度は歴史問題で中国や韓国に対して「ハイペース」の挑発を繰り返すようになり、歴史を無視した逆行を続ける「謝罪しない」外交政策を堅持している。果たして、これが日本の国益にとってメリットとなる正しい行いなのだろうか。
懲りずに盲進する日本、もはや過ちではなく一種の「病」
日本のメディアでさえも、23日の靖国神社の集団参拝については、安倍内閣の外交政策に疑問を投げかけている。朝鮮半島の核問題をめぐる多国間協力への影響や、今後の北東アジアの経済・貿易関係への重大なダメージはさておくとしても、「日本政府のこのような国内の一部の感情を優先して近隣外交を顧みない行為は、米国にとっても信頼に足る同盟国とは言えない」と『朝日新聞』は苦言を呈している。
信頼に値しない日本、安倍首相の「価値観外交」を信じるアジア諸国はない
高速の上で逆行するよりもっと怖いのは、運転手が目隠しをしていることだ。