米軍が日本に配備するPAC3。
共同通信によると在日米海兵隊が北海道の矢臼別演習場で行なった実弾射撃訓練で、榴弾1発が目標から4キロ近く離れた地点に着弾した。幸い死傷者は出なかった。人民日報海外版が伝えた。
日本の領土の安全を守るため、米軍は「正義の使者」のように日本に駐留している。だが実際には米軍は書き尽くせぬほど多くの犯罪を犯してきた。日本メディアは矢臼別演習事件での4キロもの誤差について、最も基本的な照準操作のミスがこれほど大きいというのは納得しがたいと指摘した。米軍はいったんは同演習場での実弾射撃訓練の停止を発表したが、14日には15日から再開すると日本防衛省に通告した。
1972年以降、沖縄島で発生し、公表された米軍による日本女性強姦事件は3件ある。1998年には沖縄で米兵によるひき逃げ事件が発生したが、米軍は起訴前の身柄引き渡しを拒否した。2001年に沖縄の住宅街で米兵による連続放火事件が起き、住民の財産が損なわれた。だが兵士を勾留しようとする沖縄の警察当局に対して、米軍は殺人や強姦ではないとの理由で容疑者引き渡しを拒否した。
1952年から2007年までに在日米軍が日本で起こした事件、事故の総数は20万件で、日本人の死者は1076人に上る。
日本メディアの調査によると、90%以上の民衆が在日米軍のふるまいに強い不満を表明している。矢臼別演習場事件での日本側の反応から、日本はすでに長いこと在日米軍に怒りを募らせ、その好き勝手ぶりに大変反発を覚えていることが見て取れる。
共同通信の15日付報道によると北海道と別海町など4町は同日、在日米軍による矢臼別演習場での訓練再開に対する抗議文を、北海道防衛局に提出した。演習場のある別海町の長水沼猛町長は「米軍の事故再発措置は不十分だ。実弾射撃訓練再開の決定の撤回を強く要求する」と述べた。