日本の安倍晋三首相が公の場で元首相から批判を受けたのは、5月9日以来、これで三度目となる。これは日本の政治の歴史においても極めて稀なことだ。
菅直人氏は18日、「安倍総理への訂正と謝罪の要求」とのタイトルの記事を自身のブログに投稿し、「一人の政治家として、安倍総理が自分に不利な発言を無視し、自分の言いたいことだけを発表するのであれば、政治家としての資格はない」と安倍首相を批判した。
また、福島原発事故から70日後の安倍氏のブログで、「菅総理(当時)の事故の処理に対する判断は間違っており、その間違いについて国民に謝罪し直ちに辞任すべき」と発信したことについて、菅氏は「安倍氏は当時、嘘の情報に基づいて、私に総理の辞任を要求した。私はこれについて、私自身のブログで何度か安倍氏に訂正と謝罪を求めたが今日まで何の反応もない」とブログで指摘した。
菅氏は5月9日に衆院議員会館で開かれた超党派議員による「原発ゼロの会」の会合で、安倍政権がトルコなどへの原発輸出を推進していることなどついて、「福島原発事故の原因も未だ明らかになっていないにも関わらず、安倍総理はわき目も振らずに売り込みをやっている」と批判した。