日本の防衛省は6月25日の自民党の会合で、2013年版の防衛白書の概要を発表した。「中国の軍事的脅威」を主張し、国際社会に中国への警戒を強めるよう呼びかける内容となっている。専門家は、「日本は中国と主権争いがある一部のASEAN(東南アジア諸国連合)の国と協力し、対中包囲網を構築しようとしている。これは中国との公然たる対抗であり、日本が今後も安全と外交において道をそれ続ければ、ますます受け身になるだけで、最終的に自分も他人も傷つけることになる」と指摘した。香港紙「文匯報」が26日付けで伝えた。
「文匯報」は、中華日本学会常務理事、中日関係史学会常務理事の高海寛氏にインタビューを行った。高海寛氏は以下の見解を示した。
過去の日本の防衛白書は中国について含みのある記述をしていたが、今回は防衛省が中国に矛先を向けていることが明確になり、また集中させていることがわかる。これは安全保障戦略における中国との公然たる対抗であり、中国側は大いに警戒する必要がある。
中国と日本は確かに釣魚島と軍事の安全保障面で対立しているが、白書は中日間の対立を中国全体に対するものに拡大した。これは一種の危険なシグナルであり、このような極端なやり方を中国は受け入れない。中国は理由もない非難と攻撃を放っておいてはならず、態度を表明し、阻止するための措置を講じなければならない。また、外部との友好・協力を強化すると同時に、日本のように中国に挑戦する動きがあった場合に自身の実力や軍事の対抗能力などを高める必要がある。
中国との対抗を国際社会にそそのかすという日本の企みは、世界から支持されず、周辺国もそれに騙されない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月27日