少子高齢化が進むにつれ、日本では看護師不足がいよいよ深刻になってきた。不足を補うため、すでにインドネシアやフィリピン両国からの外国人看護師受け入れを合意している。しかし言葉の問題から、非漢字圏の国の人々が日本の看護師試験に合格するのは困難である。一方、中国籍の看護師にとってはそれがメリットとなり、日本人と合格率はだいたい同じになっている。
インドネシアとフィリピンと結んだ経済連携協定(EPA)に基づき、日本は2008年と2009年に両国の看護師を受け入れ、それぞれ来日研修を行った。しかし、研修を受けた両国の看護師のほとんどが日本の国家試験に合格していない。現在までに600名以上が来日しているが、資格を取得したのは96名にとどまる。
厚生労働省が3月25日に発表した2012年看護師国家試験の結果によると、EPAに基づき来日した311名のフィリピン、インドネシア両国の受験者のうち、合格者は30名で、合格率はわずか9.6%だった。
合格率が低い原因はやはり言語の壁だ。とりわけ漢字が最大の難関で、たとえば「褥瘡(じょくそう)」や「誤嚥(ごえん)」などは、非漢字圏の外国人にとっては難しすぎる。日本政府はそれを踏まえ、試験難度を下げたり、試験時間を延長したり、漢字にふりがなを付けたりといった優遇措置を採ってきたが、目立った効果は出ていない。
華人が有利
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月28日