8月24日、第21回中日韓青少年スポーツ大会が山東省濰坊市で開幕。スポーツ専門の学生を揃えた中国側に対して、日本側はどの種目にも普通学校の学生が出場していた。しかし意外なことに、多くの種目で日本選手も中国選手に劣らない成績を出している。オリンピックの成績で比較した場合、日本は中国に遠く及ばないが、青少年へのスポーツ教育の普及と青少年の体質状況は日本が中国の遥か上を行くようだ。
陸上100メートル、200メートルと400メートルなどの種目では、日本選手のリードが顕著だったが、体格を見ると中国選手よりも一回り小さい。短距離走を専門とする中京大学附属高校の杉山美貴さん(18)は、身長156センチで、スポーツ選手には小柄だ。そんな彼女の夢はオリンピックに出場すること。先天的な条件に決して恵まれているとはいえない杉山美貴さんにとって余りに遠大な夢だ。しかし、短距離走で群を抜いた成績を残し、理想の大学に進学することは不可能ではない。
日本代表団の不老浩二団長は記者のインタビューに対し、「スポーツに長けた日本の中高生が、オリンピック出場の夢を果たす確率は低いが、他の学生と同じように、一般科目に合格して大学に進学し、社会に羽ばたくことができる」と話す。
日本の学校スポーツは文部科学省所管の日本体育協会が監督しており、レベルの高いスポーツ選手を育成することは協会の取り組みの一環である。その主旨目的である「全国のスポーツ人口の増加、とりわけ青少年のスポーツ実施率の向上」だけでなく、学校スポーツにおいても、中高生のスポーツ活動への積極的な参加を促し、エリート学生アスリートを育成することも大変重視していると不老団長。
日本の小中学校では、体育の授業をこなすことがスポーツ活動参加の最低条件としており、さまざまなクラブ活動が学校スポーツ活動発展の主体になっている。基本的には、日本のすべての中学高校が全国中学校体育連盟と全国高等学校体育連盟に加盟している。