中日が東南アジアで力比べ 大きく異なる出発点

中日が東南アジアで力比べ 大きく異なる出発点。 日本は今政治大国、軍事大国になることを模索している。対外的には日米同盟関係強化と、中国と領土係争にある東南アジア諸国との関係強化を図り、中国の周辺国家を巻き込み対中戦線を構築して中国包囲網の形成を企てている…

タグ: 東南アジア 安倍 ASEAN 中日韓

発信時間: 2013-09-01 09:34:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国と少数の国との間で起きている南沙諸島めぐる係争は、中国とASEAN諸国の間の問題ではなく、同盟関係の大局に影響を及ぼすものでもない。現在、南中国海の情勢は安定を見せており、中国と関係各国は問題解決に向けた努力を続けている。一部の国は道理を無視し、潮流に逆らう行動を取っているが、多数の国から支持を得ることはなく、その目的を達成することもない。

安倍首相はシンガポールとマレーシア、フィリピンを訪れたが、その主な目的は金融分野での協力と東南アジアを巻き込んだ中国勃興の抑制にある。日本とフィリピンは周辺海域で中国に対処する「軸」となりつつあり、安倍氏はフィリピンを巻き込んで中国を牽制して、さらには米国の「アジア回帰」政策に積極的に協力し地域の不安定要素を作り出している。しかし、「日菲の軸」が発揮できる戦略的役割には限りがある。

日本は今政治大国、軍事大国になることを模索している。対外的には米国との同盟関係強化と、中国と領土係争にある東南アジア諸国との関係強化を図り、中国の周辺国家を巻き込み対中戦線を構築して中国包囲網の形成を企てている。また、積極的に軍備を拡大し、頻繁に軍事演習を行い、アジア太平洋地域の安全情勢を脅かしている。

中国は平和的発展、互恵互利の解放戦略を堅持している。中国は隣国に善意をもって接し、隣国をパートナーとする近隣外交方針を終始一貫して堅持し、周辺国との関係発展を優先し、自国の発展の恩恵が周辺国家に及ぶよう努めている。そしてASEAN諸国との外交を最重要かつ最優先の地域と定めている。

ASEAN諸国と中日韓(10+3)は東アジアの地域協力の主軸として、東アジア経済統合の堅実な下支えとなっており、10+3の役割を十分に発揮させていくべきである。メカニズムの構築も各分野の協力も、いずれも良好な基礎を有しており、10+3の協力の優位性をさらに発揮し、東アジア統合のプロセスを加速させなければならない。北東アジアと東南アジアの2つのサブ地域が強く結びついてこそ、真の意味での東アジアの地域協力が実現できるのである。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月1日

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