日本・沖縄県に駐屯している米国海兵隊の陸上戦闘部隊は9月3日、宮城県陸上自衛隊王城寺原演習場で行った訓練の様子を地元自治体の関係者と報道陣に公開した。
日本共同通信3日付の報道によると、公開された訓練は2日から9日にかけて行われ、王城寺原演習場での実弾弾射撃訓練が予定されている。しかし、2日から霧が発生するなど悪天候が続いていたため、安全確認ができないとの理由から3日の実弾射撃は中止となった。
沖縄県の負担を軽減するため、日本国内5カ所にある陸上自衛隊の演習場が米海兵隊の実弾射撃訓練を受け入れており、王城寺原演習場で行われるのは今年2月以来11回目である。
この日、米海兵隊陸上戦闘隊の隊員は155ミリ榴弾砲に素早く弾を装填し、掛け声とともに発射する動作などを実演した。訓練にはおよそ170人が参加し、450発の榴弾が使用される予定だ。
米海兵隊のジェイソン・ブラウン中佐は記者団に対し、「安全を第一に考えている」と話した。また、同演習場を管轄する防衛省東北防衛局現地連絡本部・野中文勝本部長は「周辺住民への十分な配慮に努めてほしいと米海兵隊側に伝えている」と述べている。