日本の食品スーパーが、中国進出を加速している。中国国内の企業が食品スーパーの業態に注目する中、日本のスーパーはこれに先んじている。有名高級食品スーパーのマルエツとアピタは、年内にそれぞれ無錫市と上海市で開店を予定している。中国人の消費のアップグレード、および中国国内ではいまだ成功例のない食品スーパーというビジネスモデルは、日本の食品スーパーが中国で大活躍するきっかけになっている。業界内では、高利益の食品スーパーが、スーパー業界の新たな戦場になると予想されている。
日本の食品スーパーの典型とされるマルエツは、9月末に中国初の高級スーパーを開店する予定だ。マルエツは2017年までに中国で20店舗を開設し、日本風のサービスにより中国沿海部の富裕層を引き付ける。マルエツは日本で、「マルエツ」、小型店の「マルエツプチ」、高級スーパーの「リンコス」といった、異なる店舗を設置している。中国1店舗目のモデルは「リンコス」で、その売り場面積は約2000㎡に達し、2万点以上の商品が並べられる見通しだ。マルエツは中国人従業員に特色ある研修を実施し、日本料理の調理を指導している。