NHKが9月29日に江蘇省の街頭で撮影した写真。
中国国家気象局の近日の観測データによると、9月末に中国の東中部地区が再び汚染物質を伴う濃霧に見舞われ、一部地域ではPM2.5が基準を大幅に超過した。各地の大気品質は、「重度汚染」となった。中国の大気汚染は日本の世論から注目されており、各主流メディアが「中国の大気汚染日が激増している」、「過去最悪の汚染」とこぞって報じている。このような流れは、今後もしばらく続きそうだ。
産経新聞は9月30日、「北京市で9月に観測されたPM2.5の基準超過日数は14日に達し、例年の毎月10日から増加した。北京市から近い天津市、河北省、および江蘇省、河南省などの各地では、9月の大気汚染日が例年より5−10日増加した。中国の大気汚染状況は、すでに深刻化の程度に達しているようだ」と伝えた。
29日当日、北京市の観測した大気汚染指数は過去最悪となり、各地のPM2.5の粒子濃度が基準を大幅に超過し、300μg/m3に達した。これを受け、マスクを着用する北京市民が増加している。同時に北京市政府は自動車台数の減少を呼びかけ、市民に自転車の外出を促している。中国各地の大気汚染状況は、30日も持続される見通しだ。