日本政府は川崎重工に対して、英国海軍向けにエンジン部品を輸出することを許可した。同部品は現在、海上自衛隊の護衛艦に使用されている。これを受け、同部品の輸出が武器輸出三原則に違反する可能性が取り沙汰されている。日本政府は同部品がこれまで民間企業に使用されていることを強調し、ゆえに武器には当たらず、その輸出が武器輸出三原則に違反することはないとしている。共同通信社が14日に伝えた。
英国に提供されるのは、ガスタービンのスクリュー回転に使用される精密部品だ。英海軍の軍艦は日本の護衛艦と同じ構造のエンジンを使用している。英海軍は今年、部品交換のためにロールス・ロイス社に注文を出していたが、同部品がすでに生産停止されていたため、川崎重工から調達することになった。
経済産業省と防衛省は同部品の輸出が、武器輸出三原則に抵触するかを巡り議論を進め、かつ同部品がすでに民間の火力発電機にも使用されていることを確認した。そのため同部品を武器と断定することはできず、輸出に問題はないと結論づけた。川崎重工は近日中にロールス・ロイス社に同部品を交付し、英国の軍艦に提供されることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月15日