日本航空自衛隊は9月9日に戦闘機を派遣し、沖縄諸島の海域を巡航していた中国のBZK-005無人機を監視した。同無人機は日本の領空に入る前に引き返したため、日本は中国に対して、中国の無人機が日本の領空を侵犯した場合は撃墜すると警告した。しかし中国は、日本が中国の無人機を撃墜した場合、その報復措置を講じることになると強硬な姿勢を示した。米軍事情報サイト「Strategy Page」が11月4日に伝えた。
同無人機の重量は1.2トン、搭載重量は150キロ、巡航速度は時速170キロに達する。同無人機は衛星データリンクシステムを搭載しており、20時間連続で航行できる。沖縄諸島は中国大陸からわずか830キロしか離れていないことから、同無人機は沖縄付近を8時間航行してから、安全に大陸に帰還できる。
中国が懸念しているのは、日本の無人機の方だろう。日本はより先進的な無人機用センサーを獲得でき、かつ米国のグローバルホークの調達を予定しているからだ。改良版の無人機は重量が13トンに達し、その外観は短距離ビジネス用航空機とほぼ同じだが、コストはその2倍が必要だ。
グローバルホークはより先進的で高価なセンサーを搭載でき、その品質はスパイ衛星に搭載されるセンサーに匹敵する(特にフェーズドアレイレーダー)。これらのセンサーを搭載した無人機は、2万メートルの高空から地上の高画質写真を入手できる。BZK-005の高高度性能は8000メートルのみだ。一方でグローバルホークは、2万メートルの高空から中国沿海地区の高画質写真を入手できる。
この状況の中、中国が誤判断により日本の無人機を撃墜し、両国の対立を激化させる可能性がある。無人機の撃墜による損失はそれほど大きくないことから、中日双方にはそれほど深刻な懸念は存在しない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月7日