読売新聞は6日、安倍晋三首相の周辺関係者の話として、政府内部は東アジア外交を調整し、「日韓関係を棚上げし、中国との関係の発展を優先する」という声が上がっていると伝えた。その前日、岸田文雄外相は、内閣は村山富市前首相の談話の「日本が侵略した」という部分を継承しており、安倍首相も同様の認識を持っていると示した。「環球時報」が伝えた。
中国社会科学院日本研究所の呉懐中研究員は6日、「環球時報」に対し、現在の日韓外交のにらみ合いにより、安倍首相は気まずい思いをしていると話した。日本が「中国との関係の発展を優先する」とする一つの理由は、韓国という「骨」はかじりにくく、分けた戦術で韓国を緊張させ、中国より先に日本に対して妥協させることである。
歴史問題における態度について、呉懐中氏は、日本は外交の負担を減らしているだけだとの見方を示した。日本が歴史問題で騒げば、国際社会だけでなく米国からも支持されない。日本は先ごろ、歴史問題によって世界で恥をかいたが、現在はやや収まり、中国に対する善意と見てはいけない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月7日