米国のバイデン副大統領は北京で習近平主席と何を話し合ったのか。防空識別圏問題に関して中国に圧力をかけたのか。日本政府は5日、各ルートを通じて米国政府に情報を求めた。
米国政府と中国政府の発表に、バイデン氏と習近平主席が防空識別圏について詳しく話し合ったという情報はない。現在得ている情報の元は、匿名希望のバイデン氏に同行した役員であり、日本メディアに少し情報を漏らしただけである。
この役員によると、バイデン氏は会談中、中国政府が設定した防空識別圏について「高い関心」と「容認できない」という立場を示し、中国に防空識別圏の設定によって起きた東中国海の緊迫状態を緩和する措置をとり、日本と危機管理体制を構築し、衝突の発生を防ぐように求めた。一方、習近平主席は、中国政府の原則的立場を強調し、防空識別圏を撤回しないと表明した。
日本の政府関係者は、米国政府からの確実な情報を得て会談の具体的な内容を把握する必要があると話した。
日本政府は、各ルートを通じて米国政府に会談の内容を知りたい旨を伝えたという。森本敏前防衛大臣は5日、「通常だと、バイデン氏がホワイトハウスに戻った後、米国政府は日本政府に報告を行う。ただ、その内容が全体の何割かはわからない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月6日