「隣国に本当に敬意を抱いているなら靖国神社に行くべきではない。南京大虐殺記念館に行くべきだ」。中国外交部の秦剛報道官は26日、A級戦犯が合祀される靖国神社に電撃参拝した日本の安倍晋三首相をこう厳しく非難した。
安倍首相が政権発足から1年となる右翼路線を、靖国参拝で「総括」したことに、中国だけでなく、日本国内からも不満や不安の声があがっている。日本では、安倍首相は「歴史問題で隣国の敏感な気持ちを踏みにじった」や「日本の侵略戦争を美化する立場を全世界に宣揚した」といった批判の声さえある。
事前に指示を仰がれなかった米政府は26日、「失望した」と直言。米国の時事月刊誌・The Atlanticは、安倍首相は「中日韓の情勢を唯一悪化できることをやった」とし、「自分で自分の首を絞める名手」と指摘した。
韓国YTNテレビ局は本国の怒りをこう伝えた。「1970年にポーランドで跪いたのはドイツの首相一人だったが、台頭したのはドイツ全体だった。2013年に安倍氏が首相の身分で靖国を参拝し、そこに立ったのは一人だが、跪いたのは日本全体だということも歴史は忘れないだろう」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月26日