1972年3月、日本が釣魚島(日本名・尖閣諸島)上空を視察飛行したいと米政府に打診したが、主権問題で日本に肩入れした印象を持たれることを恐れた米側に拒否されていたことが24日、機密指定を解除された米公文書で分かったと共同通信社が伝えた。
さらに、日本政府は当時、高官を航空機に乗せて釣魚島の視察を行う防衛庁防衛政務次官の野呂恭一氏の提案を米国側に通知するとともに、米国機の使用を暗示したが、こうしたやり方を公衆に隠すのは難しく、日本政府と米政府に面倒をもたらす可能性があるとして、米高官がこれを拒否したことが同文書で分かった。
当時のウィリアム・ロジャース米国務長官は、米国の立場表明、つまり野呂氏の公開の言い訳が最悪の結果を招く可能性があることを日本側に通知するよう部下に命じた。
米国側の反対を受け、日本政府はこの飛行計画の無期限延長を米国側に知らせた。
共同通信社は、米国が主権の所在については中立を保ち、同盟国日本とも距離を置く立場を浮き彫りにしていると分析している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月25日