元航空自衛隊空将の佐藤守氏は匿名の詳細な報告と写真を受け取り、退役後に『実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO』を記した。この本によると、航空自衛隊のパイロットは民間航空機のパイロットと同じく、説明できない多くの飛行物に遭遇したことがある。パイロットが地上に報告すれば、「何を言ってるんだ」という不満を聞くことだろう。そのため航空自衛隊の多くのパイロットは、これらの秘密を心に隠し、口にしようとしない。
またUFOが接近した場合、航空機の計器が異常を報告し、パイロットの安全を脅かす。パイロットは整備士に報告する必要が生じるだろう。パイロットが生還すれば、整備士は航空機の「身体検査」をすることになり、多くの費用がかかる。しかしながら、航空自衛隊には当時の状況を調べようとする人がいなく、全員が口を閉ざしている。UFOは自衛隊のタブーになった。
日本には口にしがたい苦しみがあるかもしれない。米国などのパイロットも似たような経験を持っているが、報告後は重視された。多くの国は、そのために専門研究チームを発足している。しかし日本政府は、「UFOは荒唐無稽であり、科学の常識から完全に外れており、調査を進める必要はない。日本はいわゆるUFOに遭遇したことがない」と表明し続けている。
日本政府の表明の裏側には、次の隠されたセリフがあるかもしれない。「UFOを認めれば、日本には判断できない飛行物があることを証明することになる。多くの下心を抱く国は、先進的な戦闘機を派遣し日本に探りを入れるだろう」日本のこの自分で自分を欺くやり方は、他人を騙せないばかりか、自分を騙すことすらできない。(蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月4日