石破茂幹事長は5日、日本の安全にとって必要であれば、自衛隊は地球の裏側で集団的自衛権を行使できると語った。石破氏のこの「タカ派」の発言を受け、日本の与野党内で動揺が生じた。自民党が強行改憲により自衛隊の集団的自衛権の行使を認めることへの、反発と懸念が強まっている。
この自民党のナンバー2はテレビ番組に出演した際に、「地球の裏まで行くことは普通考えられないが、日本に対して非常に重大な影響を与える事態であれば、行くことを完全に排除はしない」と発言した。
石破氏は、集団的自衛権の行使の原則によると、必要が生じれば、日本は米国以外の同盟国に支援を提供できると説明した。例えばニュージーランドが攻撃を受けた場合、日本は軍事支援が可能だというのだ。
元防衛相の石破氏は、改憲により自衛隊の国際的な役割を強化することを強く支持している。石破氏は今年1月、自衛隊法の改正、自衛隊の海外での武器使用の規制緩和、「緊急事態」発生時の自衛隊による日本人の救助を主張した。
日本国憲法の解釈は、自衛隊の集団的自衛権の行使を禁じており、自衛隊が最小限度の自衛権を持つことのみを規定している。しかし安倍首相は就任以来、憲法の解釈の見直しによる集団的自衛権の解禁を目論んでおり、自衛隊に集団的自衛権を行使させようとしている。これは日本が攻撃を受けなくても、同盟国のために共同作戦を展開できることを意味する。
安倍氏の求める「限りある」自衛