中国の台頭、避けて通れない障壁は日本

中国の台頭、避けて通れない障壁は日本。 第13回アジア安全保障会議(シャングリラ会合)が先ほどシンガポールで開かれ、開幕前の晩餐会で安倍晋三首相が基調講演を行った。筆者は初めて現場でその内容を聞き、反応を目の当たりにし、不安を覚えた…

タグ: アジア安全保障会議 シャングリラ会合 安倍晋三 

発信時間: 2014-06-05 10:32:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

次は道の争いだ。日本はアジアで初めて現代化を実現した国であり、アジアの優等生である。中国の現代化の過程において、日本は中国の師であった。中国は平和的発展の道を歩むと称し、日本は「積極的な平和主義」を提唱したが、どちらが真の平和で、長く持続できるだろうか?日本は、戦後歩んだ平和的発展の道は世界に広く認められており、現在はこれを正常化させており、持続可能な道になったと考えている。中国は国家管理能力、管理システムの現代化を提唱し、中国は平和的に発展し、他国も平和的に発展しなければならないとした。こうして、現代化の道を巡る中日の争いが形成された。

それから道義の争いだ。中国は自国を世界の反ファシズム戦争の勝利国としており、日本は敗戦国だと考えている。しかし日本はこう考えてはおらず、米ソもしくは国民党政府に負けたのであり、新中国は戦勝国ではないとしている。歴史上、中国は日本を負かしたことがなく、日本が中国を2回負かしたというのだ。ゆえに中日の戦勝・敗戦の争いは、道義の争いに変わった。シャングリラ会合の開催期間中、シンガポール外務省特使のトミー・コー氏は日本に対して、フィリピンにならい釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題を国際司法裁判所に提訴し、道徳的に有利な地位を占めるよう提案した。この提案は、安倍首相に突っぱねられた。日本は釣魚島の主権に係争が存在することを認めていないからだ。日本は周辺のすべての隣国との間に領土主権の問題を抱えている唯一の国かもしれない。自国が支配していなければ主権の係争を主張し、自国の管轄権内であれば主権の存在を否定する。これはアジア諸国に対する、敗戦国の身分を否定する態度の表れだ。

梁啓超は当時、三つの中国(中国の中国、アジアの中国、世界の中国)を提唱した。中日の道徳の争いは「中国の中国」、道の争いは「アジアの中国」、道義の争いは「世界の中国」に当てはまる。ゆえに中国は「三つの中国」の身分を完全に示す必要があり、日本はその課題・試練となる。中日の争いは、中国の台頭が避けて通れない障壁だ。(筆者:王義桅)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月5日

 

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