激しい言葉が交わされているが、中日米関係は取り返しがつかないほど悪化してはいないとの分析がある。ロイター通信はシンガポール国立大学李光耀(リー・クァンユー)公共政策学院の馬凱碩院長の言葉を引用し、「全体的に言って状況は正しい方向に向かっており、戦争が勃発すると考える人はいないが、不安があることも確かである。これは一種の新しい現象である」と伝えた。
戦略国際問題研究所のボニー・グレイザー氏は、「関係はまだ破裂するほどにはなっていない。各国指導者は関係維持の重大さをわかっており、利益の合致点を探るための協力に努めている」と述べた。
米国のコーエン前国防長官は、日米が強硬な発言をするのは必要なことだとし、「中国は発展が定着し、腕前を発揮するときを迎えた。これは抑制と均衡がない状況下では正常なことである」と述べた。
会議に出席した米国側の代表は「環球時報」に対し、米国側は米国の「アジア・太平洋リバランス」戦略はアジアの経済成長と繁栄に着目したものであり、中国と戦争するためではないと強調していると明かした。
中国人民大学国際関係学院の金燦榮副院長は2日、「環球時報」に対し、中米が多国間の場で強硬姿勢を互いに示すのは一種の「常態」になる可能性があるが、このような素直さは中米が互いに最低ラインを超えることを意味しているわけではないと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月5日