■海外の体験ツアーもトレンドに
中国の人々はなぜわざわざ海外に行って医療を受けるのか?これは、国内では質の高い医療資源が限られていることや海外の先進的な医療・サービスに関係している。
中国の旅行社・和平国旅の李暁峰社長は、「以前、旅行社では医療ツーリズム商品をあまり多く扱っていなかったが、問い合わせが多いことに気付いた」として、「台湾の検診ツアーの内容は、大陸部の検診とほぼ同じで、物を食べずに病院に行き、高級ホテル並みのサービスを受けることができる。検診結果は専門家によって説明される。現在、日本や台湾の検診ツアーを求める人が多い。ドイツや米国も同様の商品はあるが、費用は若干高い。また、このようなオーダーメイドツアー商品を企画する機構は多いが、商品の質は玉石混同となっている」と指摘する。
医療ツーリズム機構の担当者は、「日本の検診ツアーは主にガンの予防医療がメインとなる。日本のガン検診システムは、すでにミリ、ミクロンメートル(ミクロンは1000分の1ミリ)単位の治療を確立しており、計300種類以上の早期ガンや5ミリ以下の早期ガンまで発見することができる」と説明する。
一般的な検診のほかにも、補助療法を行うツアーも流行の兆しをみせている。例えば、ニュージーランドの睡眠研究センターに行って、不眠の原因を分析および治療するという「ニュージーランドの不眠治療ツアー」を売り出す機構もある。また、ドイツの医療機関は糖尿病治療で功績をあげている。
医療ツーリズム機構によると、一般的に35歳から55歳の年代の利用が最も多いという。やはり中年層が健康問題を最も重視しているようだ。以前医療ツーリズムに参加する人は、ほとんどが富裕層だったが、現在は高級管理職や普通のサラリーマン層に変化している。