■中国で中国伝統医学の健康法を体験する外国人たち
中国人が海外で医療ツーリズムに参加する一方、外国人たちも中国に訪れて医療ツーリズムを体験している。「神秘的な中国医学」の力はすでに多くの外国人から認められている。北京市旅遊(観光)発展委員会高端(ハイエンド)処の任江皓処長によると、北京市はまもなく特色ある中国医学を体験できる10種類の健康観光ツアー路線を打ち出していくという。これには、中医薬をテーマとした養生文化園や中国医学館の見学、太極拳の体験学習、薬膳健康食、マッサージなどのプログラムが含まれている。任氏は、「いきなり初めから純粋な医療プログラムを提供することは難しいが、これも1つの過程であり、外国人の中国医学に対する理解を少しづつ深めていくことができれば」と語る。
中国医学の体験ツアーを企画する機構によると、すでに多くの欧米人が中国に来て同ツアーを経験しているという。中国医学の基本的な検診費用は200元(約3286円)だが、一部特別なプログラムでは、費用が1000元(約1万6430円)を超える場合もある。すでにいくつかの北京市内の旅行社が外国人に対して中国医学の医療ツーリズム商品の販売を開始している。同仁堂など漢方薬の老舗に行くツアーや、中国の針灸を体験するツアーもあり、多くの外国人が大変興味を示しているという。
現在、医療ツーリズムを取り扱っているのは、主に新しく設立された中間機構が多く、総合旅行社は比較的少ない。ある業界関係者は、「海外の医療費は高く、効果も正直よくわからないものが多い。消費者は、本当にこのような治療を行う必要性があるのか今一度よく考えるべきだ」と指摘する。
「人民網日本語版」2014年7月4日