台湾の人々の安倍晋三首相に対する注目は、経済を刺激するアベノミクスの3本の矢に留まっており、安倍政権の外交・防衛政策の動向に注目する人は少ない。3本の矢が放たれたばかりの頃は好評を博したが、今やその副作用が現れ始めている。UBS銀行は、アベノミクスの3本の矢をすべて調整しなければ、安倍首相が退任を免れることはできないと警鐘を鳴らした。台湾紙・旺報が伝えた。
安倍政権の支持者は、アベノミクスの効果を楽観視しており、安倍首相の外交・防衛政策をアベノミクス以上の成果と考えている。安倍首相の外交・防衛政策の中心的な課題とは何だろうか?それはどのような効果を生むだろうか?
第二次安倍内閣の発足から2日目、安倍首相は「安全保障ダイアモンド論文」を発表し、自身の外交政策を発表した。安倍首相は中国大陸の東中国海・南中国海の利益を守る行為を、日本に対する「拡張と脅威」とした。安倍首相は中国に「屈しない」と表明しながら、国際社会に対して、中国の台頭は米国の「脅威」になると伝えている。安倍首相は英仏などの旧帝国主義国に対して、「アジア回帰」を呼びかけている。
日本の評論家が指摘する通り、安倍首相の外交路線は中国包囲網の構築を最優先しており、各国首脳と経済関係を構築すると同時に、価値観外交と中国包囲網の必要性、および軍事協力関係を確認している。
安倍首相のさまざまな行為は、中国包囲網の構築、米国に対する過度な依存からの脱却、自立した世界構想の形成を目的としている。日本を世界をけん引する重要な力にし、日本の自衛の道を切り開くため、集団的自衛権の行使の容認という事態が発生した。