日本人の一部の祖先は、今から5-6万年前の東南アジア人とされている。日本の研究者が富山市で見つかった女性の頭蓋骨、国内外で見つかったその他の頭蓋骨を比較したところ、東南アジア人の日本列島への移動には、南北の2本のルートがあった可能性があることが分かった。
この頭蓋骨は2008年に、富山市の小竹貝塚から見つかった。国立科学博物館などの研究者はこの頭蓋骨を、東北地方・関東地方で見つかった頭蓋骨と比較し、東北地方で出土した縄文時代中期以降の頭蓋骨に似ていると判断した。
研究者は、東南アジア人の日本への移動には、南北の2本のルートがあったと推測した。「北方集団」は東南アジアから中国に北上し、そこから北海道に移り本州に渡った。「南方集団」は東南アジアから直接日本に渡ったという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月3日