日本は宇宙部隊の発足を計画しているが、中日関係のさらなる悪化、二つの大国の宇宙を巡る争奪戦の激化は免れない。ロシア科学院東方研究所日本研究センターの専門家は、「防衛省による宇宙部隊発足の決定は、日本の軍事的潜在力を強化するための新たなステップだ」と指摘した。ボイス・オブ・ロシアが伝えた。
宇宙部隊は宇宙ゴミの監視を担当する。同部隊は使われなくなった衛星やロケットの破片が、日本が使用中の衛星に衝突する可能性がある場合、事前警告を発令することになる。しかし日本が宇宙部隊を発足する目的は、宇宙ゴミの対応だけには限られない。上述した専門家は、「中日関係の緊張は、日本が新部隊により中国軍の活動を監視するための、すべての前提条件だ」と述べた。
同氏は、「(日本は)宇宙部隊など、あらゆる手段を講じて中国軍への監視を強化しようとしている。日本は朝鮮のミサイルの発射を監視し、国家安全を守ると称しているが、衛星は中国の情報を収集することも可能だ。日本は昔からこのようにしているが、これはごく自然なことだ。宇宙部隊の発足により、地上の観測所、レーダー、望遠鏡の支援が受けられるので、監視の範囲を大幅に拡大できる」と分析した。
同氏は、「ヒートアップしているのは競争ではなく、中日の対抗だ。中国は多くの分野で、すでに日本の先に立っている。宇宙もまた、対抗の一部になり、激化を続ける可能性がある。中国は自国の有人宇宙ステーションを発射し、日本に大きな差をつけている。中国には高い潜在力がある。中国はすでに宇宙大国となっており、中国対抗の面では今の日本はすでに負けている」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月12日