日本は歴史問題を自ら引き起こしている。靖国神社の参拝、教科書の改訂、高官の南京大虐殺を巡る暴言などの最後の決定権は、日本の高官に握られている。しかし中国は日本の高官の乱行・悪事に対する処罰の基準を徐々に形成している。中国は日本の行いに応じ、これに反撃する。この戦いのルールはシンプルで、主導権の多くは中国に移っている。
それからもう一つの重要な事実がある。中国は日本との政治面の膠着状態に適応しており、中日貿易がこの局面により著しく悪化するという事態は生じておらず、両国の経済および人の交流がほぼ正常を維持している。中日の緊張情勢は中国の戦略面の印象を損ねているが、中国にはそれほど大きな実質的な損失は生じていない。中国はこの影響を、容易に消化できる。これにより中国は、日本との対立を長期化させる力をつけている。
中国はこの20−30年の隣国関係において、今日の中日関係のような緊張状態に陥ったことはない。これは不慣れなことであり、それゆえ不確定性が存在する。しかし、波乱や外部との対立なくして大国の台頭はあり得ない。日本という規模の敵の出現は、中国にとって重要な意義があるかもしれない。これは世界の大国になろうとする中国の、自信と忍耐を鍛える機会となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月15日