ロシア太平洋艦隊はこのほど、日ロの国境線付近で活動中のおやしお型潜水艦を発見した。ロシア軍は対潜水艦部隊を派遣し、「偵察活動」を阻止した。ロシアメディアが21日に報じた。
ロシア軍参謀本部の関係者は、「ロシアは日ロ国境付近のラベルザ海峡(日本名・宗谷海峡)の北部で活動中の外国の潜水艦を発見したが、同潜水艦は直ちに国境付近を離れ、公海に戻った」と述べた。
ロシア軍の消息筋は、「日本の偵察中の潜水艦は、ロシアの領海から12海里離れた海域に入った。ロシア太平洋艦隊は数隻の潜水艦と海軍航空隊を派遣し、日本の潜水艦の活動を阻止し、公海に戻した」と語った。
ロシア軍はまた、「現在得られているデータから判断すると、同潜水艦は日本のおやしお型である可能性がある。おやしお型の偵察活動は、最近ではこれが2回目となる」と発表した。
ロシア国防省は、「ロシア軍は8月7日、バレンツ海の付近の海域で、米国のバージニア級潜水艦を発見した。ロシアは艦船と軍機で追跡したが、同潜水艦は27分後に公海に戻った」と表明した。
ロシア軍によると、英国と米国の潜水艦が定期的にバレンツ海に入っている。米国の潜水艦は頻繁にオホーツク海やベーリング海に入っており、ロシア太平洋艦隊潜水艦部隊の基地での活動を偵察しようとしている。日本も日本海北部への軍事力の配備を強化している。
ロシア軍は上述した情報を、ワレリー・ゲラシモフ参謀総長とセルゲイ・ショイグ国防相に報告済みだ。ロシア軍の関係者は、「空、海上、海中を問わず、国家東部からのすべての陰謀と挑発に反応する」と発言した。在ロシア日本国大使館は、本件に関するコメントを控えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月22日