中国社会科学院国際合作局、中国社会科学院日本研究所、吉林省公文書館共催の、吉林省公文書館が保管する日本の中国侵略を記録した公文書に関する国際学術シンポジウムが、9月1日に中国社会科学院学術報告ホールで開催された。中国、ロシア、オーストリア、韓国、日本などの国・地域の50数名の代表者・専門家が出席した。中国網が伝えた。
吉林省公文書館が保管している、日本の中国侵略を記録した10万巻(冊)の公文書(90%が日本語)は、日本の侵略者自身による記録だ。日本侵略軍は文書を焼却処分し地下に埋めたが、一部の文書が残され、吉林省博物館の発掘・整理により再び日の目を見ることになった。これらの公文書は1931−1945年に、日本が中国東北地区で行った侵略・支配の活動を全面的かつありのままに記録している。同シンポジウムに出席した国内外の専門家は、これは日本の侵略者自身が記録した公文書であり、安倍首相のさまざまな詭弁に対する最も有力な反論、中国の一貫した主張・観点にとって最良の証拠であることで一致した。
同シンポジウムに唯一出席した日本人、著名政治評論家の本澤二郎氏が特に注目を集めた。本澤氏は同シンポジウムで、「安倍晋三の間違った歴史認識」をテーマにスピーチを行った。本澤氏はスピーチの中で、「安倍首相は祖父、A級戦犯の容疑がかかった岸信介から強い影響を受け、天皇を中心とする歴史観に執着し、過去を美化し、戦争を正当化している。侵略戦争を認めようとせず、従軍慰安婦問題でも言葉を濁している。靖国参拝は、安倍首相ら右翼勢力の最も重要な儀式だ」と述べた。