日本メディアによると、太田昭宏国道交通大臣は22日にインドを訪問し、インフラ整備と観光分野の協力について意見交換する予定である。訪問前、太田氏は東京で、訪問中にインド側に新幹線の優位性を紹介する意向を示した。
インドのモディ首相は18日、インドを訪問中の習近平国家主席と会談した際、中国側がインドの電力や鉄道などのインフラ設備のアップグレードと改造に取り組むことを歓迎すると述べた。また、中印双方は鉄道の協力備忘録と行動計画に調印した。
1960年代以降、時速200キロの日本の新幹線は世界の高速鉄道で群を抜いている。しかしここ数年、中国は最高時速、最長走行距離などの優位性で世界で「中国版の高速鉄道地図」を描きつつあり、高速鉄道分野で日本の発言権を奪いつつある。
高速鉄道の輸出は生産からメンテナンスまでの産業の輸出であり、鉄道建設、設備の製造、車両の製造、メンテナンスなどの産業はこれによって大幅に改善されることになる。これは輸出国の経済を大きく押し上げる要素になる。
莫大な経済利益と後を追い続ける中国を前にし、日本は手をこまねくわけがない。「無料でも高速鉄道の受注を獲得するべき」とまで言う日本の専門家もいる。中国が東南アジアの高速鉄道の受注を獲得すれば、東南アジアとの連携が強まり、影響力が高まると同時に、中国により多くの資源と経済利益をもたらすとの分析もある。これは資源輸入国の日本にとってあまり好ましくないことだろう。
しかし、中国の専門家が見る限り、高速鉄道をめぐる中日両国の競争はメディアが言うほど激しいものではない。産業経済学者の白益民氏は、「中国が主に海外の高速鉄道の建設をするのに対し、日本には車両の優位性があり、中日間の競争は同じレベルでの競争ではない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年9月23日