中印関係を観察する日本、発想転換が必要に

中印関係を観察する日本、発想転換が必要に。 習近平国家主席は9月17日から19日にかけて訪印し、3日間の国事訪問を行った。17日に64歳の誕生日を迎えたモディ首相は、故郷で習主席を迎えた。中印首脳のこの特殊な時期・特殊な場所での出会いは、両国首脳の友好関係構築の始まりとされており、各国メディアから「龍と象が共に舞う」と称された…

タグ: インド モディ 2プラス2 発展途上国

発信時間: 2014-09-28 14:21:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本は少し頭を使えば、自分の考えがまったく現実的でないことに気づくはずだ。政治的に見て、インドにとって中印関係には、かけがえのない戦略的な価値がある。インドと他国の二国間関係は、中印関係を基礎とする。中国、インド、ミャンマーなどは当時、「平和共存五原則」を提唱した。インドは非同盟運動を主導した国の一つだ。インドが日本のために、長年維持してきた外交の国策を変えることはない。インドが外交バランス戦略をとったとしても、日本側に傾くことはない。ゆえにインドを完全に自分の対中陣営に引き入れようという発想は、日本のひとりよがりな考えに過ぎない。

経済的に見て、中印は最大の発展途上国、新興市場国になっている。過去10数年に渡り両国の経済協力は急速に発展し、中国はインド最大の貿易相手国になった。両国はG20、BRICS、貿易交渉などの問題で良好な協力を行っている。特にBRICS開発銀行の設立は、中印の国際体制改革の問題における団結を強めた。これは日本の「円外交」には、及びもつかないほどだ。

世界はいわゆる「意識形態」のみで線引される時代ではなくなった。日本が強く主張する、中国を包む「価値観同盟」は、最終的に砂上の楼閣になるだろう。日本は発想を変え、より遠くを見据えるべきかもしれない。中印関係、日印関係、中日関係はアジアで最も重要な二国間関係の一つであり、前向きに発展を続けることで初めて3者のウィンウィンが実現できる。

しかし歴史を振り返ると、アジアに2強の共存、3強の鼎立という構造が形成されたことはない。そればかりか長期間に渡り、帝国主義国の野蛮な侵略を受け続けてきた。アジアでは現在、東アジアの中国・日本という「2強共存」の構造が形成されている。インドは急速に台頭しており、モディ首相は10年内にインドを南アジアの大国にすると約束した。アジアでは、中・印・日の「3強鼎立」の構造が形成されるかもしれない。

これはアジアにとって少し狭苦しいかもしれないが、確かに良いことだ。戦後のアジアは初めて自らの経済力を用い、欧州と肩を並べるようになるだろう。

新しいアジア、3つの大国が共存するアジアは、アジアの新時代を切り開く。中国、インド、そして特に日本は「冷戦思考」を徹底的に捨て去るべきだ。二国間関係は、残りの一国に向けられたものであってはならない。角度を変えて問題を見据えれば、隣国との関係がより友好的になり、アジアの関係も良くなるだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月28日

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