汪洋副総理は24日に北京で、日本の大規模な経済代表団と会談した。同代表団は200人以上の経営者によって組織された、過去最大規模の日本経済訪中団だ。汪副総理は、中日ハイレベル経済対話の早期再開を希望すると表明した。中日ハイレベル経済対話は、2010年8月以降中断している。
しかし中日双方は、さらなる関係改善に向けた大胆な姿勢を示していない。関西学院大学で中国問題を研究する三宅康之教授は、「双方は大きな譲歩をしておらず、両国関係は冷凍庫から冷蔵庫に移された。安倍首相は今月上旬の内閣改造で、数人の保守色の強い閣僚を登用した」と指摘した。
中国は25日、両国首脳が正式な会談を実現するかは、日本政府にかかっていると繰り返した。中国外交部の華春瑩報道官は、「日本が誠意を示し、実際の行動により、両国関係の正常な発展に影響する政治の障害を取り除くため、着実に努力することが重要だ」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月29日