次に、日本機は中国の沿海・公海で正常に活動している中国の艦艇・軍機に接近偵察・妨害を仕掛け、中国の国家安全と艦艇・軍機の安全を著しく損ねている。統計データによると、日本機の中国に対する近接偵察は、毎年約500回に達している。日本の艦艇・軍機はまた、中国の艦艇・軍機の正常な航行と訓練を近距離で妨害している。中国のTu-154は今年6月11日、中国近海の関連空域で正常飛行中に、航空自衛隊の2機のF-15戦闘機に近接追跡され、最短で約30メートルまで接近された。日本のパイロットのやり方は非常に危険であり、明らかに挑発的な性質を帯びており、中国側の飛行安全に深刻な影響を及ぼした。日本の戦闘機は過去2年間で、中国の正常巡航中の、非武装の公務用機を何度も追跡・妨害した。
それから、日本の戦闘機が対応している中国機は、日本の領空に入っておらず、いずれも中国の領海・近海・公海を正常かつ合法的に飛行している。例えば日本防衛省は、今年4−6月までの第1四半期に、日本の領空を「侵犯する可能性のある」中国などの航空機に対応するため、戦闘機を延べ340回緊急出動させ、同期としては最多だったと発表した。しかし中国を含む他国の航空機は、日本の領空に一度も入っていない。また防衛省が今年3月9日に発表した情報によると、中国空軍の2機のH-6爆撃機と1機のY-8早期警戒機が同日午前、沖縄本島と宮古島の間の公海上空を通過し、東中国海から太平洋に入り、その後帰還した。日本航空自衛隊の戦闘機は、緊急出動でこれに対応した。しかし中国側の軍機は、日本の領空に入らなかった。
日本の艦艇・軍機は長期に渡り、中国の艦艇・軍機に近接追跡・監視・妨害を仕掛け、中国の国家安全と艦艇・軍機の安全を著しく損ねており、中日の海・空の安全問題を引き起こす原因にもなっている。日本は関連する国際法を順守し、効果的な措置を着実に講じることで、中日の突発的な軍事衝突を防止しなければならない。(筆者:張軍社 海軍軍事学術研究所研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月2日