日本の安倍晋三首相は10月30日、衆議院予算委員会に出席した。小渕優子前経済産業相、松島みどり前法務相の辞任について、安倍首相は「国民の皆様に大変申し訳ない思いだ。任命権者である私の責任を痛感している」と述べた。
安倍政権の安定の基盤とは?
閣僚のスキャンダルが相次ぎ、メンツが損なわれているが、安倍政権は現在も崩壊していない。安倍政権が一時的に「安全」である理由はいくつかある。
専門家は、「第二次安倍内閣の成績は、危機を前にしても崩壊しない最も重要な免罪符となっている」と分析した。
安倍首相は2012年末の就任後、積極的に「アベノミクス」や「女性活躍」などの政策を推進し、長期的な消費・投資の極度な冷え込みをある程度改善し、日本社会に新しい活力を注ぎ込んだ。これは2009年に政権を取ったが、成果なくして退いた民主党とは対照的だ。国民は安倍首相への期待を維持している。
中国社会科学院日本研究所外交研究室主任の呂耀東氏は、「安倍首相が揺るぎない地位を維持しているのは、自民党内の主流派の大多数からの支持によるものだ」と指摘した。
自民党内部からの支持は、安倍政権の安定にとって極めて重要だ。2012年の自民党総裁選で、石破茂氏は地方票で圧倒的にリードしていたが、国会議員の投票により安倍首相に敗北した。今回の相次ぐスキャンダルは安倍内閣の支持率を下げたが、安倍首相はこの玉座をどっしりと占めている。これは自民党内の主流派の支持によるものだ。
10月29日付の読売新聞によると、民主党の枝野幸男幹事長もこのほど、政治資金問題が発覚した。「金権政治」問題は、自民党のみに存在するわけではない。民主党も政治資金問題を何度も報じられている。国民は政権を交代しても意味がないと考えている。