日本政府、信用を重んじる君子たれ

日本政府、信用を重んじる君子たれ。

タグ: 李克強 中日友好21世紀委員会

発信時間: 2014-12-05 11:08:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

李克強総理は12月4日、中日友好21世紀委員会の双方の委員と会談した際に、「中日関係は歴史を鏡とし、未来を見据えなければならない。双方が形成した4つの政治文書の原則・精神、まとめられた重要な共通認識を必ず守り、維持しなければならない」と発言した。これは中日国交正常化の基礎であり、関係改善の必要条件でもある。共通認識を形成するためには、誠意をもって交流し、発言に責任を持ち、行動によって結果を出す必要がある。これは現在の中日関係が改善の方向に踏み出すための基礎、前提、要だ。

中日関係の複雑な一面がこの2年間で際立っており、中日の古い問題と新しい食い違いが集中的に生じた。両国の前世代の指導者が国交を正常化させた際に、歴史や領土などの問題で取りまとめた重要な共通認識と理解が、一連の脅威を迎えている。中日国交正常化の前提である、中日関係の政治の基礎を示す4つの政治文書は、両国の前世代の指導者の心血と知恵によってまとめられた重要な共通認識と理解を核としている。共通認識を放棄すれば、さまざまな問題が生じる。両国高官の交流が全面的に中断され、政治的信頼関係が損なわれ、国民感情が悪化を続け、各分野の交流・協力も影響を受けた。両国関係は1972年の国交正常化以来、最も困難な局面に陥った。

2年余りの膠着を経て、両国政府は先月の北京APEC首脳会議中に、ついに原則と方針を明確化した。これは両国国民の根本的な利益、地域の平和と安定の大局に着眼した賢明な政策決定であり、中日関係を一日も早く正常な軌道に戻したいという両国国民の願いと要請に応じた。

4つの合意事項の重要性は、中日関係の発展を指導する政治文書と基本原則を再確認したことにある。4つの合意事項の1つ目は、「双方は、中日間の4つの基本文書の諸原則と精神を遵守し、中日の戦略的互恵関係を引き続き発展させていくことを確認した」だ。この4つの基本文書は両国関係の政治的な基礎を法的に固めた、中日両国の協力関係発展の基盤だ。この基盤でさえも揺らぐならば、中日関係は基礎がもろく、基礎が揺らぐことで全体も揺らぐことになる。「正常」は絶えず「異常」に向かい、徹底的にひっくり返される。4つの合意事項はまた、歴史や釣魚島など、両国関係の発展に影響を及ぼしている目立った問題の適切な処理について、原則と方針を明確にした。これは適切な措置だ。これを踏まえた上で、双方は初めて各分野の二国間・多国間対話を順を追うようにして徐々に再開し、政治的信頼関係を構築することができる。

「人にして信なくんば、 其の可なることを知らざるなり」という孔子の教えがある。これは信用がなければ、肯定できることは何もないという意味だ。4つの合意事項は短い内容だが、「双方は…確認した」、「双方は…一致を見た」、といった言葉が繰り返される。「一方」ではなく「双方」で、「曖昧」ではなく「確認」で、「異議」や「対立」ではなく「一致」だ。君子に二言はないという言葉があるが、堂々たる日本政府は小人ではなく君子であり、これを児戯ととらえることはないはずだ。日本、中国政府、社会各界は4つの合意事項を共に守り、実行に移すべきだ。日本には他に選択肢がなく、信頼をこれ以上失ってはならない。(筆者:葉小文 中日友好21世紀委員会中国側委員)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年12月5日

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