改憲のDNA、安倍氏が政治の賭けに出る(1)

改憲のDNA、安倍氏が政治の賭けに出る(1)。

タグ: 安倍 賭け アベノミクス 政治生命

発信時間: 2014-12-23 13:18:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

安倍晋三首相は2014年11月に突如衆議院を解散し、総選挙に打って出た。約1か月後、安倍首相が率いる連立与党の自公両党が衆院選に勝利した。2014年を振り返ると、安倍首相の政権運営は「賭」がキーワードとなった。当初の輝かしいイメージと高く掲げた理想が失われる中、安倍首相は政治生命を延ばすためリスクを冒し、国内外の政治・経済で大きな賭けをした。

アベノミクスという手段

安倍首相は2012年に再任すると、アベノミクスを鳴り物入りで進めた。安倍首相は「3本の矢」と呼ばれる改革案を出し、失われた20年に陥った日本社会にカンフル剤を注入し、国民に見栄えの良い政策を示そうとした。

1本目の矢は、日銀の超量的緩和策による円安と株価高騰だ。2本目の矢は公共事業拡大による地方経済の刺激だ。しかし時間の流れと共に、この2本の矢が日本経済を衰退から救えないことが明らかになった。

安倍首相は今年6月24日に、経済の3本目の矢を放った。これは税制・投資・農業改革を含む一連の経済改革案で、これにより経済の潜在的な成長率を高めようとした。この情報が伝わると輿論が騒然とした。業界内では、3本目の矢の大半の措置はすでに時代遅れであり、より深い構造的な問題を回避しているとされた。安倍首相のこの改革は、雲をつかむような内容で、的から大きく外れている。

内閣府が12月8日に発表した第3四半期の国内総生産(GDP)確報値は、速報値を下回り年率換算で1.9%減となった。これは日本経済の成長力不足を露呈した。

政治生命の賭け

アベノミクスのバブルが破裂し、安倍首相は「権力争い」に専念し、悪いイメージを払拭し政治生命を延長しようとした。安倍首相は11月中旬に解散・総選挙を発表し、輿論から「大きな賭け」とされた。

安倍首相の今回の賭けは、豊富な収穫を手にした。過去最低水準の投票率、野党の準備不足により、安倍首相が率いる自公両党は改憲を発議できる3分の2以上の議席を占める圧勝に終わった。安倍首相が衆院選勝利により、来年9月の自民党総裁選に勝利する材料を追加し、長期政権運営を現実にしようとしていることは間違いない。

共同通信社は、多くの有権者は他人よりはましという消去法で投票しており、選挙結果は有権者の無条件の支持を意味するものではないと分析した。安倍政権にとって、日本の長引く大きな問題が、選挙の勝利によって消えることはない。政治はゲームではなく、賭博は火遊びにすぎない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年12月23日

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