戦争の記憶が薄れる日本、安倍氏が歴史修正に乗り出す

戦争の記憶が薄れる日本、安倍氏が歴史修正に乗り出す。

タグ: 終戦 70周年 慰安婦 反省

発信時間: 2015-01-05 09:57:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

曖昧で言い逃ればかりの反省とは異なり、安倍首相は歴史問題の修正に異様な興奮を見せている。河野談話は慰安婦の強制性を認め謝罪したが、日本は2014年2月に河野談話を見直そうとする逆流を巻き起こし、河野談話の発表の礎となった元慰安婦の証言の信ぴょう性を再調査しようとした。安倍首相は公の場で、見直しの機会を逃すことはできないと表明した。日本の右翼勢力も、朝日新聞が慰安婦の強制連行に関する報道を撤回したことを大げさに取り上げ、罪悪の歴史を修正しようとした。小賢しい策に夢中になると同時に、安倍政権は慰安婦の証言に聞かざるを決め込んでいる。日本で長期的に性的暴力の訴訟を取り扱ってきた弁護士の角田由紀子氏は、「被害者の慰安婦の証言を採用しない日本政府のやり方は理解し難い」と述べた。

曖昧でどちらとも取れる反省と、興奮を抑えがたい歴史修正の裏側には、国際社会が警戒すべき、日本社会に近年見られる「日本を誇りとする」思想的傾向がある。安倍首相は公の場で、「強い日本を取り戻す」、「日本には誇らしい歴史がある」と述べているが、これは偶然の現象ではない。日本では近年、「坂の上の雲」や「男たちの大和」などのドラマ・映画が放映されている。そのうち高視聴率を記録した「坂の上の雲」は、日本のいわゆる富国強兵の誇りをいたるところで宣伝しており、日本が甲午戦争(日本名・日清戦争)を「やむなく」発動したという間違った歴史観が浸透している。「坂の上の雲」と類似しているのは「男たちの大和」で、これも日本の軍艦の「偉大で雄々しい」イメージ、日本の軍人のいわゆる「犠牲」の精神を作り上げ、日本の侵略勢力がアジアの隣国にもたらした大きな苦難については触れようとしなかった。日本のいわゆる「誇りある歴史」の裏には、被害国の国民の累々たる白骨がある。日本の右翼勢力はこれをあっさりと描写するか、率直に否定しているのだ。

一部の日本人はこの点について、歴史問題についてすでに謝罪済みだとしている。しかし日本の首脳は歴史認識問題で隣国の感情を何度も損ねており、さらに軍事力の規制を緩和しようとし、外交面でも隣国を敵視する態度をとっている。これでは、何度も塩を塗られている歴史の傷口を治せるはずがない。謝罪の誠意とはどこにあるのだろうか。

問題は、問題をこじらせた者によって解決されなければならない。米国のキッシンジャー元国務長官は、読売新聞の取材に応じた際に、「日本が攻撃的な色合いのある外交を選択すれば、地域の諸国の不安を煽ることになる。日本は今後国際社会で貢献しようとするならば、これについて議論しなければならない」と指摘した。日本の若い世代が第二次世界大戦の記憶を忘れようとする中、今後の動向を考え、国家・地域の前進の道にある障害物を取り払うために、日本の「灯火を手にする者」と日本社会全体は、大和民族の「和」の字を隣国との歴史の和解、調和的な共存に転化しなければならない。大洋の彼方に虎の皮を求め、遠回しに発言するべきではない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月5日

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