日本の武器輸出、活路は米国の隙にあり
米国はなぜ日本の武器輸出促進を放任するのか、と疑問に思う人もいるだろう
宋氏は、「日本の輸出を計画している武器の種類を見ると、その多くは米国にないものか、人目を引かないような低レベルの武器になっている。例えばオーストラリアに輸出しようとしている通常動力潜水艦は米国にない。米海軍は1960年代に潜水艦部隊の全面的な原子力化を実現した。米国には現在、通常動力潜水艦のラインを持つ造船所がない。作ろうと思えば作れるが、時間と経費がかかり損をする」と述べた。
インドに輸出を予定している飛行艇も、米国では現在生産されておらず、隙を突くことができる。
宋氏は、「フィリピンと締結した巡視船の契約に至っては、米国にとってまったく注目に値せず、無償でフィリピンに提供しようとも思わない。日本がフィリピンに売り、中国に障害物をこしらえるならば、これを阻止するはずがない」と指摘した。
しかし米国のパイを切ろうとするなら、それは容易なことではない。宋氏は、「例えば英国と対潜哨戒機の契約を結び、ボーイングという虎の口から食料を奪うことは、口にするほど容易なことではない。また日本と英国は自国のF-35に搭載する空対空ミサイルを共同開発するとしているが、これは米国のAIM-9/AIM-120ミサイルを押しのけることになり、それほど容易ではないだろう」と予想した。
ゆえに「掛け声ばかりで実行を伴わない」が、日本の武器輸出の長期的な「常態」になる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月18日