多くの市民団体の責任者が1月30日に大阪市で集会を開き、終戦70年の節目に過去の侵略・植民地支配の歴史を正視するよう日本政府に呼びかけた。
30日の集会は2部に分かれた。松岡環氏は第1部で、昨年南京市で開かれた、中国初の南京大虐殺犠牲者国家追悼日に招待された時の状況について説明した。日本人に南京大虐殺を全面的に理解させるため、松岡氏は現場で事前に準備していた動画を放映した。これには国家追悼日の現場や、松岡氏がインタビューを実施した南京大虐殺の生存者などが含まれる。
松岡氏は人民日報の記者の取材に応じた際に、「昨年12月13日に招待された、南京大虐殺犠牲者国家追悼日の状況を日本人に紹介する機会ができ、今日はとても喜んでいる。習近平国家主席の国家追悼日の談話は、日中両国の友好に対する期待と、中国が世界平和に積極的に貢献していくことを示した」と述べた。
松岡氏は、「中国を訪れるたびに、日本の中国侵略の歴史に対する理解を深めようとする。終戦70年の2015年には、多くの日本人を中国、特に南京に連れて行き、日本の中国侵略の歴史を理解させようと思う。安倍晋三首相が河野談話と村山談話を形骸化し、侵略と植民地支配の歴史を否定したならば、それは日本の恥になるだろう」と指摘した。
第2部では、集会に出席した市民が知恵を集め、議論を展開し、いかに影響力を高め、日本政府に侵略の歴史を正視させるかについて話し合った。発言者は、日本が戦後70年の節目に侵略の歴史を徹底的に反省しなければ、中国などのアジア諸国の信頼を勝ち取ることはできないことで一致した。また各市民団体が団結して、初めて安倍政権に強い圧力を形成できることを強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月2日