人質救出失敗、日本では懸念の声も

人質救出失敗、日本では懸念の声も。 「I AM KENJI」 後藤さんの無事を祈る声がネットで広がる|イスラム国、人質事件で米同盟国の足並みを乱す|後藤さん殺害か映像公開

タグ: 後藤健二 イスラム国

発信時間: 2015-02-02 09:50:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「日本の悪夢が始まった」昨日、イスラム国が人質の後藤健二さんの首を斬ったという情報が、日本を驚かせた。イスラム国はさらに、「いかなる場所でも、日本人の虐殺を行う」と脅迫した。これは安倍晋三首相が「勝ち目のない戦争に愚かにも参与した」ためだ。2人の人質が相次いで殺害されたことに、日本社会は憤りを覚えている。「環球時報」が伝えた。

自由シリア軍に参加した疑いのある湯川遥菜さんと異なり、後藤さんはフリージャーナリストで、戦争で犠牲になった女性や児童の報道に尽力してきた。後藤さんが殺害されたという情報が伝わると、日本社会はこれに驚き、憤った。後藤さんの78歳の母はメディアに対して、「今は気が動転していて言葉を選べる状態ではありません。息子は同じ日本人を助けるためにシリアに行ったのだから、その優しさと勇気をわかってほしい」と述べた。

安倍晋三首相は1日未明に、「痛恨の極みだ。テロリストを絶対に許さない。日本がテロリストに屈服することは絶対になく、国際社会と協力を続け、食料や医療を含む人道支援を拡大する」と表明した。安倍首相は同日、首相官邸で閣議と国家安全保障会議を開いた。安倍首相は会議で、「日本は国際社会の対テロ作戦において、毅然と自らの責任を尽くす」と強調し、万全の措置によって国内外の邦人の安全を保障すると表明した。

後藤さんが殺害された動画が公開されると、米国、英国、フランス、オーストラリアなどの国は、日本と同じ戦線に立つことを即座に表明した。オバマ大統領は「我々は過激組織・イスラム国のおぞましき殺人行為を批判する」とする声明を発表し、日本と団結することを強調した。オバマ大統領は、同盟国とともにイスラム国を壊滅するため、「米国は毅然たる行動を続ける」と述べた。オバマ米大統領は、後藤さんが「報道を通じてシリアの人々の苦しみを全世界に伝えた」と賞賛した。キャメロン英首相はイスラム国を「人命を蔑ろにする悪魔の権化だ」と批判し、「日本政府のテロに屈しない姿勢は正確だ」と賞賛した。オランド仏大統領は、「毅然とした姿勢で日本と肩を並べ、この苦しい試練を乗り越える」と述べた。アボット豪首相は、「すべての国が団結して、この腫瘍を除去しなければならない」と発言した。

人質の被害に憤りを表明すると同時に、日本社会では起こりうるテロの襲撃に対する懸念が広がっている。産経新聞とフジニュースネットワーク(FNN)が1日に実施した調査によると、国内で過激組織のテロ事件が発生することを懸念するとした人が52.5%に達した。イスラム国の脅威と国民の懸念について、菅義偉官房長官は1日の記者会見で、「在外邦人の安全を保障するため、日本政府は全力を尽くす。情報収集を強化し、テロ事件を未然に防ぐ。また政府は関連部門と協力し、テロリストの日本入国を防止する」と述べた。警察庁は同日、日本人の人質事件に関連するテロ事件の情報収集を強化し、重大施設やモスクなどの全面的な警戒を実施するよう指示を出した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年2月2日

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