子供の頃見ていたアニメが実写映画化されるというパターンが近年増加している。故手塚治虫氏の名作漫画・アニメ「鉄腕アトム」もこのほど、実写映画化されることが決まった。どのような仕上がりになるのだろう。
日本のメディアなどの報道によると、オーストラリアのデジタル工房アニマル・ロジック・エンターテイメントが手塚プロダクションとパートナーを組み、「鉄腕アトム」の実写版が製作されることになった。同社のザレー・ナルバンディアン氏が製作を務める。監督は未定だが、すでに脚本家の選定が始まっているという。
「鉄腕アトム」は、1952年4月から「少年」(光文社)に連載され大ヒット。手塚治虫プロダクション動画部が設立された2年後の63年からフジテレビ系で日本で初めての国産テレビアニメとしてアニメ化され、人と同等の感情を持った少年ロボット「アトム」がさらに多くの人に知られるようになった。2009年には、製作費6500万ドル(約76億7千万円)かけて、コンピューターアニメーション映画「ATOM」が製作され、フレディ・ハイモアやクリスティン・ベル、ニコラス・ケイジ、サミュエル・L・ジャクソン、シャーリーズ・セロン、ビル・ナイ、ドナルド・サザーランドなど、錚々たるメンバーが声優を務めた。しかし、結局世界での興行収入がわずか3990万ドル(約47億円)と大赤字。製作会社だった香港のイマジ・アニメーション・スタジオは、ロサンゼルスの現地法人子会社と支社を閉鎖、およびスタッフの大規模な解雇を行った。
中国においては、1980年代生まれの若者が、「アトム」に強い思い入れがある。映画「ATOM」が同年代の若者の心をつかむことはなかったが、今回の実写版はどうなるのか楽しみだ。子供の頃の思い出を台無しにされないことを望む。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年2月6日